1 単位制の特色
「学年制」高校では、学年ごとに決められた科目を受講し、学校が定めた修得単位数等を満たさなければ進級・卒業できなかったのに対し、「単位制」高校では、1学年、2学年などの学年区分をなくし、3年間で修得単位を累積加算して、必要な単位数等を満たせば卒業を認定します。
また、半期完結科目は半年で単位を修得できるなど、より弾力的な学習が可能です。
2 系列(科目群)の特色
国語や数学などの普通教科から特色ある専門教科、さらには学校独自の教科・科目(学校設定教科・科目)にわたる多彩な開設講座を用意しています。これらの多種多様な科目を分野ごとにまとめたものが「系列」(科目群)で、生徒の皆さんが科目選択をする際の目安となります。
3 時間割について
年次や学級ごとに決められた時間割というものではなく、生徒一人一人が、多彩な開設講座のなかから、自らの興味・関心や進路希望に応じて主体的に必要な科目を選択し、「自分だけの時間割」をつくって学習します。
4 科目選択について
総合学科の魅力は、生徒一人ひとりの個性を生かして学べるところです。「自分だけの時間割」をつくるのはその第一歩。100を超える科目から自分の進路希望や興味・関心にあったものを選びます。選択できるのは、3年間で40科目程度。真剣に考えれば考えるほど、学習したい科目ばかりになって、たった40科目程度を選ぶのはたいへんなことに思えてくるでしょう。
あなたの目標は何ですか? 社会でどのような仕事をしたいですか? それをかなえるために、必要な科目を2年次・3年次での計画を視野に入れて、選択しましょう。目標達成のためには、苦手な科目も必要となることがあるでしょう。好き・嫌いで判断しないで、なりたい自分の姿のイメージをしっかりと描いて、科目選択をしましょう。
社会にはいろんな職業があり、職業はその人の人生を経済的にだけではなく、心を豊かにしてくれます。本当の豊かさにつながる志と可能性を高く抱いて、「自分だけの時間割」をつくってください。
5 必履修科目について
全国の高校生が履修しなければならない科目として、学習指導要領に定められている科目を必履修科目といいます。1年次ではこの必履修科目のほとんどをクラス単位で受講し、2年次以降でも残りの必履修科目を受講します。本校を卒業するための第一条件として、必履修科目をすべて履修し、かつ本校が独自に定めた履修条件を満たなければなりません。この点において、科目選択では十分に注意する必要があります。